(写真はイメージ。写真提供:Photo AC)
「朝は時間がないから」と、朝食を抜いたり軽く済ませたりしてはいませんか? 医師の鎌田實先生は、「健康を考えるなら、朝メシこそ栄養バランスのよい食事をとらなければない」と語ります。そこで今回は、そんな鎌田先生の著書『鎌田式 最強のズボラ朝メシ!』から抜粋し、再編集してお届けします。

朝メシは健康のかなめ! 必ずとろう

みなさんは毎日きちんと朝メシを食べていますか? 起きてからすぐの時間帯はあわただしいので、最近は朝メシ抜きの生活をしている人も多いと聞きます。

英語で朝メシはブレックファスト(breakfast)、これは「断食を破る」という意味です。夕メシを食べて以降、何も食べていないのですから、朝起きたときはエネルギーが枯渇しています。

ごはんやパンなどの炭水化物は、脳のエネルギーであるブドウ糖に換わりますが、朝メシを食べないと、脳がエネルギー不足になってしまいます。

会社員が朝メシを抜くと、午前中の仕事のパフォーマンスが著しく低下するといわれますが、エネルギーが不足して脳が働かないのですから当然なのです。

ですから午前中からバリバリ仕事をするためにも、朝メシはとても重要です。炭水化物だけでなく、筋肉などの材料であるたんぱく質、体の機能を整えるビタミンやミネラル、おなかの調子をよくする食物繊維など、栄養バランスのよい朝メシは、まさに健康のかなめです。