体内時計は朝食でリセット
時間栄養学で明らかになった事実の1つに、朝メシによる体内時計のリセットがあります。
地球の1日は24時間(自転して1回転する時間)ですが、体内時計はそれより長く24.5時間くらいあります。つまり、そのまま体内時計にしたがって生活していると、1日0.5時間のズレが生じていくのです。そこで、規則正しい生活を送るために、体内時計を毎朝リセットしなければなりません。
体内時計のリセットに一番効果があるといわれているのが、太陽の光を浴びることです。
朝起きたときは、カーテンを開けて朝日を浴びるとよいといわれていますね。これによって親時計がリセットされます。朝に太陽の下で5分くらいラジオ体操をしたり、スクワットをしたり、短時間のウォーキングをしたりする生活は、体内時計をリセットするという意味でもとても理にかなっています。
一方、朝メシを食べると、肝臓などの子時計がリセットされます。朝メシをきちんと食べなさいといわれるのは、子時計のリセットに必要だからです。
このように、朝メシをきちんと食べる習慣は、時間栄養学から見ても理にかなっているのです。「朝メシ革命」の第1歩は朝メシを食べることから始まります。忘れないようにしましょう。
※本稿は、『鎌田式 最強のズボラ朝メシ!』(エクスナレッジ)の一部を再編集したものです。
『鎌田式 最強のズボラ朝メシ!』(著:鎌田實/エクスナレッジ)
本書は、朝メシにどんな食材がもっとも適切かつ大切かを、栄養面と調理の簡便さの面から徹底的に調べてまとめたものです。
これがわかれば若い人も1人暮らしの高齢者も、生活が便利になるはずですね。





