「朝は時間がないから」と、朝食を抜いたり軽く済ませたりしてはいませんか? 医師の鎌田實先生は、「健康を考えるなら、朝メシこそ栄養バランスのよい食事をとらなければない」と語ります。そこで今回は、そんな鎌田先生の著書『鎌田式 最強のズボラ朝メシ!』から抜粋し、再編集してお届けします。
朝メシを食べたら散歩しよう
愛知県の喫茶店は「モーニング」が豪華なことで全国的に知られています。何とコーヒー代もしくはそれに近い価格で、トーストやゆでたまご、野菜サラダ、みそ汁、ヨーグルトなどがついてくるのです。
低価格でバランスのよい朝メシが食べられることから、愛知県では朝メシのほとんどを喫茶店のモーニングですます人も珍しくありません。この朝メシ習慣のよいところは、朝メシを食べに行くために歩かなければならないことです。
2024年11月7日に放送されたテレビ朝日の『林修の今知りたいでしょ!』で、愛知県は高血圧が少ない県だといわれており、その理由として、モーニングについてくるゆでたまご(週3個以上たまごを食べている人は高血圧リスクが少ないというデータがある)などがあげられました。この番組にはぼくもコメンテーターとして出演しましたが、ぼくは歩くことが理由ではないかとコメントしました。
食後30分以内に運動すると血糖値の上昇が抑えられます。高血糖は血圧も上昇させるので、食後30分の歩きは高血圧の予防にもなります。
つまり、愛知県以外の人も、食後30分散歩することによって、高血糖や高血圧の予防になるということです。朝メシを食べたら散歩に出かけましょう。