「ストイックな腸活」から「しなやかな腸活」へ

昔は、科学的な添加物も農薬も存在しませんでした。

そうした「かつての生活」を理想化してしまう気持ちはわかりますが、どんなにオーガニックにこだわっていても、現代社会で完全に添加物や農薬を避けることはできません。できないのであれば、それらが体に入ってきたときに問題を起こさないよう、免疫力を高めておくのが得策でしょう。

つまり、「悪いものもほどほどに入ってくるくらいでちょうどいい」と割り切るべきだと私は考えています。

巷の「エビデンスがない怪しい情報」にやすやすと乗ってしまうのは問題。

「今の世の中は怪しい」からと、昔の日本人のような生き方に固執するのも問題。

そうした両極端な姿勢は取らず、しなやかに緩やかに腸活を行なっていくことが、私たちには必要なのです。

※本稿は、『やってはいけない腸活』(三笠書房)の一部を再編集したものです。

【関連記事】
「腸活に良い」はずのヨーグルトがかえって腸を傷めつける?日本人のビフィズス菌の割合は外国人よりも多いから、乳製品を積極的に摂ってしまうと…
「食の欧米化」で顎が退化しつつある日本人が、噛む力を取り戻すためには?「昔のように硬い玄米を食べればいい」は半分不正解で…
やってはいけない腸活とは?ブロッコリー、玄米…「体に良いから」と同じものを繰り返し食べても改善しない理由

やってはいけない腸活』(著:太田華代 監修:手島麻登里/三笠書房)

健康に気を使っているのに、なかなか腸の不調が治らない……。

それ、「やってはいけない腸活」をやってしまっている可能性が高いです。