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健康で若々しい体を維持するために大切なたんぱく質。意識的に摂っているから安心だと思っていても、実は栄養がしっかり消化吸収されていないかもしれません。そのカギとなる「腸」の不調を改善する食べ方を伝授します(構成:村瀬素子)

前編よりつづく

腸粘膜を修復するには「食べる」より「控える」

たんぱく質を体にしっかり吸収させるには、腸粘膜を健康な状態に戻すことが第一。具体的には、腸漏れの最大要因と考えられるグルテンを含む小麦製品と、カゼインを含む乳製品(バター除く)を、体に「入れない」ことです。

これらの成分はヒトの消化酵素では分解されにくいため、腸粘膜に炎症を引き起こし、腸漏れの原因となります。成分が含まれる主な食材を、下図にまとめました。チェックリストで当てはまる項目が多かった人は、グルテンとカゼインを断つのが、腸粘膜を修復させる一番の近道です。

まずは2週間。とはいえ、同居家族がいるなど生活環境的に食生活を変えるのが難しい人は、少なくとも3日間試してみてください。今は米粉パンのほか、グルテンフリーの麺類や餃子など代替品も増えていますから、上手に活用しましょう。

個人差はありますが、続けるうちにお腹の張りやおならが減る、下痢・軟便・便秘が改善する、朝の目覚めがよくなる、疲れにくくなる、といった体調の変化を実感するはずです。

●腸粘膜を修復するために控えたい食品(イラスト:銀杏早苗)