小さい頃はよく、おもちゃも手作りしていましたよ。お兄ちゃんが獅子舞をやりたいって言うから、段ボールで獅子の被り物を作って、買ってきた唐草模様の風呂敷を合わせたり。
すると今度は弟のほうが、映画『トランスフォーマー』を観て、身体を小さくしているときはクルマで、立ち上がったらロボットになる、あれを作ってくれって言うんだよ。だから、それも段ボールで作りました。ユーチューブで作り方を検索して。
あと、スパイダーマンの「ウェブシューター」っていう手から出る糸も作ったし。ディズニーシーにある「タワー・オブ・テラー」という、落下を楽しむアトラクションのミニチュア版みたいなものを作ったこともあります。
僕が作るのを見ていたからか、お兄ちゃんも自分でいろいろ作るようになりました。ハロウィンのときはゾンビや蜘蛛の巣を作って玄関を飾り付けて、前を通る人に喜ばれたりしていましたよ。
それから、『ミス・サイゴン』の舞台セットのホーチミン像を作りたいと言うので、大きな発泡スチロールを注文したこともあった。それはあまりにも大変で、途中で断念していたけど。
やっぱり作るのは難しいんです。僕も大変だった。でも、子どもたちに「パパ作れるよね?」と言われると、「作れるよ」と答えるしかないじゃない。(笑)