活性酸素があっても元気でいられるのは、体内でつくられている抗酸化酵素が活性酸素を攻撃して無害化しているから。
しかし、40歳を過ぎるとその放出量が急激に減少します。
また、活性酸素は激しい運動をすると増えることもわかっています。
つまり、シニアが健康のためと思って激しい運動をしてしまうと、体内の活性酸素量が増加する一方で抗酸化酵素は不足していますから、健康を蝕まれる可能性が高くなります。
活性酸素を取り除くには緑茶を飲むのがおすすめ。緑茶に含まれているポリフェノールが活性酸素を消し去ってくれるのです。
保坂隆さんの連載「人生を楽しむ ほどほど老後術」一覧
出典=『精神科医が教える 人生を楽しむ ほどほど老後術』(著:保坂隆/中央公論新社)
保坂隆
保坂サイコオンコロジー・クリニック院長
1952年山梨県生まれ。慶應義塾大学医学部卒業後、同大学精神神経科入局。1990年より2年間、米国カリフォルニア大学へ留学。東海大学医学部教授(精神医学)、聖路加国際病院リエゾンセンター長・精神腫瘍科部長、聖路加国際大学臨床教授を経て、現職。また実際に仏門に入るなど仏教に造詣が深い。
著書に『精神科医が教える お金をかけない「老後の楽しみ方」』(PHP研究所)、『精神科医が教える 繊細な人の仕事・人間関係がうまくいく方法』(三笠書房)、『精神科医が教える すりへらない心のつくり方』(以上、大和書房)、『頭がいい人、悪い人の老後習慣』(朝日新聞出版)、『精神科医がたどりついた「孤独力」からのすすめ』(さくら舎)などがある。