なんらかの理由で没落して出家した?
いずれにせよ、二人の父親は清須の織田大和守家に武家奉公していた、名字を名乗ることが許されていないほどに没落した人物でした。妻のなかが、名字を名乗れるほどの有力百姓の生まれだったのであれば、筑阿弥ももとは名字を名乗るほどの有力百姓だったのかもしれません。しかし、なんらかの理由で没落して出家し、「筑阿弥」となったのであればいろいろと説明がつきます。
のちに秀吉自身は、天皇の落胤(*)であると自称しましたが、そのような嘘も貧しい出自であることを必死に隠そうとしたからこそ出るものだと思います。
*落胤:歴史上では身分の高い男性が妻以外の女性に密かに産ませた子のこと。
<『マンガと図解と地図でわかる!豊臣秀長 徹底解説』より>
<『マンガと図解と地図でわかる!豊臣秀長 徹底解説』より>
※本稿は、『マンガと図解と地図でわかる!豊臣秀長 徹底解説』(主婦の友社)の一部を再編集したものです。
『マンガと図解と地図でわかる!豊臣秀長 徹底解説』(著:ミスター武士道/主婦の友社)
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