音へのこだわりと難しさ
オーディオドラマである以上、もちろん音にはこだわったんですが、中でも“宇宙人の声”が特に気に入っています。
その声については、電話での打ち合わせ時に大まかなイメージを伝え、「電子音的な感じで。生き物というより、機械的な鳴き声がいい」といったリクエストを出しました。
彼らには”トーカー”という名前があるんですが、現場でも「こういう意味合いをしゃべっています」というイメージを共有して作りました。最終的に『だまっていない』というタイトルにも関係してきますので…そのあたりは楽しんでいただければ。
難しかったのは、位置関係や状況を、音だけで伝えることでしたね。
「ナレーションを使わない」と決めたので、環境音と効果音、セリフの内容だけで状況を伝えなければなりませんでした。説明的すぎないようにしながらも情報を伝える…。そのバランスがとても難しかったです。
イメージの共有については、自分が頭に描いている絵を実際に画像にして、「こういう攻撃を受けているイメージです」というように共有して進めていきました。