時空をさかのぼったかのような
不思議な気持ちに
12月25日、23時過ぎから始まったミサには、地元の参列者や観光客が大勢詰めかけていました。シャンデリアに照らし出された壁一面のステンドグラスが美しく輝くなか、パイプオルガンと聖歌隊によるクリスマス・キャロルが大聖堂内に響きわたります。
さらには特大の鐘も鳴らされ、その音がウィーンの街中に伝わっていくのです。著名な作曲家たちも、この地で祈りを捧げたのかと思うと、時空をさかのぼったかのような不思議な気持ちになりました。
海外を旅していると、数多くの祈りの場に遭遇します。どの宗教であっても、人々が平和や幸せを願い、静かに祈る姿は美しく尊いものです。来年こそ、世界中の人にとってよりよい年になることを願わずにはいられません――メリークリスマス!
世界遺産登録名/ウィーン歴史地区
