朝食が健康に良いというのはエジソンが…
高校までは母が毎日朝食を作ってくれていたが、一人暮らしで大学に通いながら、あるいは働きながら朝食を用意することは容易ではなかったのと、朝起きられない時期も長かったため、朝食は摂らないか、簡単なものばかりになっていた。
昔の彼氏が言っていた「朝食が健康に良いというのはエジソンがトースターを売るために広めたデマだから別に食べなくていい」というのを真に受けていたせいもある。いや、朝食を抜くことを正当化するための大義名分として利用していたと言ったほうがいいだろうか。
ともかく、過去を振り返ってみると、大学以降も帰省してちゃんと朝食を摂っていた期間は比較的調子の良い傾向があるように思えたのだ。
この時期はトーストとカフェオレのみの朝食で、二週間ほど毎日のように低血糖を起こしてそれを補うための糖質摂取を繰り返した結果、急激に太ったことをきっかけに低血糖対策について調べ、ビタミンやタンパク質などと一緒に糖質を摂ると血糖値の急上昇を抑えられるという知識を得たところでもあった。
手始めに祖父母宅で母と祖母がやっていたのを真似して、顆粒だしと味噌とフリーズドライの具に熱湯を注いで即席味噌汁を作ってみた。
これだけでそれなりに美味しい味噌汁を飲めるということに感動した。こうしたライフハックに興味がなかったので、何も知らなかったのだ。
この味噌汁に米と納豆や目玉焼き、青汁、牛乳、ヨーグルト。そんな感じの朝食を毎日摂り始めた。
すると、目に見えて健康になった。睡眠時間は七〜八時間になり、日中の眠気も減った。
お腹とメンタルの調子も良くなり、発熱や吐き気も起こらなくなり、身体の凝りも軽減した。