うち飯でカンパイ! 自粛生活でオンライン飲みが全盛の今、ほんのひと手間でこだわりのおつまみを作るのはいかが? 和洋中・エスニックの料理に精通するフードジャーナリスト・野澤幸代さんが、とっておきのお酒とメニューを提案。今回は牛肉の赤身を使ったレシピです。(文・イラスト=野澤幸代)
※本記事は、『幸福の晩酌 胃と心にやさしい94皿 』の一部を再構成したものです。
※本記事は、『幸福の晩酌 胃と心にやさしい94皿 』の一部を再構成したものです。
噛むほどに肉のうまみが広がる
歳とともにまぐろの赤身に惹かれ、それは牛肉もしかり。たまさかカルビやトモサンカクに狂喜することもありますが、日常食べるには噛むほどに肉のうまみが広がる赤身が気に入っています。それも1枚600円くらいのオーストラリア産ステーキ肉。
表示はサーロインでもサシなんか全然入っていない、きれいな赤身肉です。仕上げにみりんをかけて蒸し焼きにすると、ふっくらしていい味わいに。
もう一品、赤身に向いているのがタイの牛肉サラダ。グリルで焼くと脂が落ちて香ばしさが加わります。それをセロリか玉ねぎと合わせてナンプラーとレモン汁で味つけ。和えもの感覚のさっぱりしたおつまみになります。
合わせるのは、南アフリカ生まれの品種ピノタージュ100%の赤ワイン。喜望峰の近くで小規模生産している「ボーモン」がおすすめです。
赤身肉をもぐもぐ、赤ワインをゴクリ。
一度食べればやみつき! おつまみレシピ
おつまみステーキ
調理時間 10分/難易度 ★☆☆
調理時間 10分/難易度 ★☆☆
冷蔵庫から出して夏は15分、冬は30分おいて常温に戻す。塩、胡椒は焼く直前。これ大事です。安い肉でも丁寧に焼けばちゃんとこたえてくれます
《材料(2人分)》
牛赤身肉(ステーキ用)…180g
塩・胡椒…各少々
みりん…大さじ1 1/2
オリーブ油…大さじ1
《作り方》
(1) 牛肉は室温に戻し、塩、胡椒をややきつめにふる。
(2) 厚手のフライパンを中火で熱してオリーブ油をひき、牛肉を入れて1分焼く。焼き色がついたら、裏返してみりんをかけ、蓋をして弱火で1~2分蒸し焼きにする。
(3)食べやすく切って器に盛り、好みで醬油をかける。