楽屋を走りながら「もっともっと愛して!」
質疑応答で記者から「初めて作品を見る若い世代へ伝えたいことは?」と問われたキャスト陣は、それぞれ以下のように答えました。
「何かを怖がる人生でなく、傷ついても挑戦してほしいです。そして今あちこちで戦争が起きています。ピアフも戦争のシーンが出てきますが、人がどれだけ傷ついて、終わったらどれだけ喜ぶか。そのエネルギーを感じて、関心を持ってもらいたい。『ばあさん頑張ってるな』って思われたいです」(梅沢さん)
「生の大竹さんを見られるよということですかね。(笑)」(廣瀬さん)
「『ピアフはこういう作品だぜ』『ちゃんと愛せよ』ってこの作品をたたきつけたいですね(笑)。昔、お稽古で相手役の人に『(私を)愛してよ!』って叫んだことがあります。楽屋を走りながら『もっともっと愛して』って。あの時はピアフになってたから。(今思い出すと)怖いね。(笑)」(大竹さん)
「現代は生きづらい時代。何がハラスメントで、何がリスペクトなのか。どのように人と付き合っていくのが最善なのかがわかりにくい。でも僕はピアフが一つの形だと思っています。人と人とが強く引っ張り合うと、こういうことが起こるという答えがあります。だから大竹さんが『もっと愛してよ』と叫んだ時は、もう片方の引っ張る力が弱かったんじゃないかと思います。多分あの時だろうなって記憶があります。(笑)」(藤岡さん)
「ピアフが生きた時代はとても過酷でしたがみな生き抜いた。そのたくましさ、魂の解放のようなものを肌で感じてほしいです」(彩輝さん)