前の手術と比べて簡単だとはいっても、やらずに済むならそうしたい。即座に断った。次の診察は半年後。治療のゴールも見えてきていたが、その診察のときである。

「プレートの除去手術は……しないんでしたっけ?」。医師の問いに頷く私。「そうですか。それでは、何かあったらすぐ受診してくださいね」と言われたので、今度は私が尋ねた。

「何か、というと?」「プレートが残ったままだと、その周辺、骨の周りが膿むことがあるんですよ。それから、プレート部分が体の表面に突出したりすることもあります。気をつけてくださいね」。

私はその場でプレートの除去を決めた。再び手術などまっぴらだったが、背に腹はかえられない。医師と手術の日程について話し合った後、費用のことを尋ねる。「それであの、今回の手術はおいくらくらいで?」「そうですね、5万~6万ってところでしょうか」。

前回の手術のことを思い出す。あれが最後の出費だと思っていたが、大間違いだった。私の試練は、まだまだ続く。