そんななかで出合ったのが、『ポケットモンスター バイオレット』です。人とポケモンが一緒に暮らす世界を自由に駆け巡って冒険するのですが、ゲームの最初に、自分でポケモンを1匹選ぶんです。そのとき選んだ子に、亡くなってしまった愛犬「ペロ」の名前をつけました。
物語を進めながら「ペロちゃん」と話しかけるうちに、愛着が湧いてしまって。ついにはぬいぐるみを購入し、《相棒》として一緒に出かけるようになりました。
僕は仕事柄、ロケでさまざまな場所を訪れます。ある日ふと、「この風景のなかでペロと一緒に写真を撮ったらどうだろう」と思いついたんです。
でも、最初は恥ずかしくてね。いい年をした大人が、公共の場でぬいぐるみと一緒に自撮りするわけですから(笑)。できるだけ人目につかない場所を選び、鞄からこっそり出して。試行錯誤しながら自撮りするうちに、その楽しさにハマっていきました。
もう10年ほど前の話ですが、世界遺産のマチュピチュ(ペルー)を訪れた際、人形と記念撮影をしている青年を見かけたことがあります。雄大な景色のなかで人形を楽しそうに撮っていて、これは面白い! と思いました。もしかしたらそのときの記憶が、現在のぬい活に繋がっているのかもしれません。
