その小さな変化が「認知症グレーゾーン」の入り口かも

認知症グレーゾーンかどうかを診断する場合、「もの忘れチェックリスト」の三項目の中で着目すべきは二項目目です。自己診断を試みてみたら一項目目はほぼOK、でも二項目目に五つ以上該当するものがあったという人もおられることでしょう。

とはいえこれだけでは自分のもの忘れの症状が老化現象なのか、それとも認知症グレーゾーンなのかを見極めるのは難しいという声が聞こえてきそうです。そこでもう少し具体的に掘り下げて、何が見極めポイントになるのかについてあなたにお伝えしていきたいと思います。

あー、思い出せない。昨日のランチタイムに何を食べたんだっけ? といったことがあれば、認知症を疑って不安になられるかもしれません。でもこの程度なら、認知症はもとより認知症グレーゾーンにもなっていない可能性が高いでしょう。

人間の記憶力のピークは20代。その後は誰の記憶力も加齢とともに低下していきます。脳の中にある記憶ボックスが小さくなっていくと考えればわかりやすいかもしれません。年を重ねるごとに記憶ボックスの容量が減るのですから、記憶は入りきれずにあふれ出し、この時、無意識のうちに必要でない記憶から消去しています。

「昨日、何を食べたかな?」を例に挙げれば、昨日食べたものがなんであったかは生きるうえでの重要事項ではないから「忘れてよし!」と脳が指令を下すわけです。