さみしいという感情と、うまく付き合っていく

さみしくて不安になるのは、脳が現代社会に適応していない、ということかもしれないのです。

そう考えると、「集団でいるほうが安全である」という認知も、考え方によって変わってくるでしょう。

なぜなら、ひとりでいればなにも起こらなかったのに、集団になるからこそ争いが生まれ、ときには命を落とす危険すらあるからです。

つまり、「集団=安全」でもなければ、「ひとりでいる=命の危険が迫っている」という時代でもないということです。もちろん、「ひとりでいる=むなしい」も、単なる思い込みという可能性もあるのです。

このように、さみしいという感情と、さみしさに付随する苦しみを分解し、それぞれを突き詰めて考えることで、むなしさなど、さみしさが引き起こす別のネガティブな感情とも、うまく付き合っていくことができるのではないでしょうか。

それこそ、「家族なのに、親しいパートナーなのに、わかり合えない=さみしい」という感情は、家族だから、パートナーだからわかり合えるという、なんの保証も根拠もない思い込みから生まれるのです。