「勝ち組」「負け組」

しばしば、「勝ち組」「負け組」という言葉が使われてきましたが、この世代が経験してきた世相がそのまま反映されている言い回しでもあります。

同じ会社でも「出世する人・しない人」がいる。これは、努力の賜物だと思いたいけれども、運の要素も結構大きい。努力しても報われるわけではない。

別の角度から見ると、就職試験に複数落ちたりなどして不本意ながら選ぶことになった就職先でも、場合によっては勝ち組になることもあり、そういった要因による格差も無視できない水準です。

学生時代の同窓会は「勝ち組」のマウント合戦のようになることもあるでしょう。友だちの顔をしていても、内心は敵同士のようで、参加する気も起きないということもあるのではないでしょうか。

親やバブル世代を見ていて、なんとなく思い描いていた40代。家族と幸せに過ごし、仕事にも満足して、心通わせる仲間たちとの交流があるはずの40代。

ところが現実には、いろいろなものが自分の手からすり抜けてどこかへ消えていることに気づいてしまいます。

長く続く暗いトンネルを、どうすれば抜け出せるのかわからない。谷の底から上を見て、這い上がれないような気持ちを感じることもあるかもしれません。

 

氷河期世代の失望感(写真提供:Photo AC)