中途半端な年代である、現代における50代
会社では、同世代のなかでもポジションが確定していきます。それを変えることは、この年代になってくると難しいというのが現在の社会状況でしょう。
あとは静かに定年を迎えるか、最後にひと花咲かせるかの選択を迫られる世代でもあります。こういうときに、うまく立ち回っている同僚や成功している学生時代の友だちを見てうらやましくなったり、ときには妬ましさを感じたりしてしまうこともあるかもしれません。
そのような自身のネガティブ感情を目の当たりにすると、そのことがまたさみしさを助長するという負のスパイラルにも陥ってしまいかねません。
無謀な脱サラをしてみたり、人によってはギャンブルに依存するようになったり、異性に溺れたりしてしまうという場合もあるでしょう。
現代における50代は、若者ともいえず、高齢者というにはまだ早く、そのちょうどあいだに位置しているような、いわば中途半端な年代でもあります。
若者ほど元気で未来があるわけではなく、高齢者ほど丸くなってもおらず、諦観しきっているというわけでもない。
「最後にもうひと頑張りできるかもしれない!」、そんなことを思って、焦りを感じる人も少なくないだろうと思います。
※本稿は『「さみしさ」に負けないための脳科学』(アスコム)の一部を再編集したものです。
『「さみしさ」に負けないための脳科学』(著:中野信子/アスコム)
「そばにいるのに、わかりあえない」「ひとりでいるのがつらい」誰もが抱える「孤独感」の正体を脳科学で解き明かす!
集団をつくり、社会生活を営むわたしたち人類のなかで、さみしい・孤独だと一度たりとも感じたことがない人は、おそらくいないのではないでしょうか。
集団をつくる生物は、孤立すればより危険が増すため、さみしさを感じる機能をデフォルトで備えているはずだからです。
さみしさは人類が生き延びるための本能であり、心の弱さではありません。





