日本人女性の《我慢強さ》は過去の美徳?
そういえば、日本人女性と付き合った経験のある外国人は、その後も、穏やかで、静かで情動を抑え、我慢強い日本人女性を選ぶ傾向にあると聞いたことがある。
ところが、そのモロッコ人の男性曰く、「日本人女性が我慢強い? それは違います。情動も抑えない。モロッコ人女性のほうが我慢強い」とのこと。
かつてイスラム圏の女性たちの間ではテレビドラマの『おしん』が耐え忍ぶ女性の象徴として大流行し、エジプトでは停電で放映されなかった日にはテレビ局の前に抗議する人が集まったというが、今やこの人のように、それを女性の美徳と捉えない男性が増えつつあるということだろうか。
「裏と表がなく、考えていることをはっきり言える女性がいい。我慢なんてするのは逆によくない。だから日本人の女性は理想的」と男性は笑っていたが、日本人女性は我慢強くない、という彼の言葉に時代の変化を感じた。
『歩きながら考える』(著:ヤマザキマリ/中公新書ラクレ)
パンデミック下、日本に長期滞在することになった「旅する漫画家」ヤマザキマリ。思いがけなく移動の自由を奪われた日々の中で思索を重ね、様々な気づきや発見があった。「日本らしさ」とは何か? 倫理の異なる集団同士の争いを回避するためには? そして私たちは、この先行き不透明な世界をどう生きていけば良いのか? 自分の頭で考えるための知恵とユーモアがつまった1冊。たちどまったままではいられない。新たな歩みを始めよう!






