人生の杖を探して
この小説を書き、あらためて感じたのは、夫にとって妻は人生を支える杖だということ。夫婦は、「今日も明日もこの人といる」と相手を選び続けることで、はじめて関係を維持できます。そして同じものを食べ、同じ布団で眠り、あらゆる記憶を共有していく。
こういった相手は、生きるよすがです。僕も、15歳年下のカミさんにすがって生きていこうと思いました。(笑)
ただ、これはあくまでも男性側の意見です。「生まれ変わっても今の夫/妻と結婚しますか」と聞かれた場合、多くの男性は「する」と答えますが、女性は「しない」と答える人がほとんどだそう。つくづく男と女は、すれ違うものですね。
『婦人公論』世代には、夫を亡くした《おひとり様》も多いでしょう。わが子を頼りたくなりますが、最もあてにしてはなりません。親に対し、「できることなら迷惑かけずに死んでくれ」と思うのが子どもですから。孫を糧に生きるのもいいですが、今は少子化で、それもなかなか難しい。
ですから、老後の支えになるのは友達だと思うんですよ。夫を亡くした女性同士で集まるのは、楽しそうだなと。みなさんがそれぞれの杖を見つけて、自由な価値観でこれからの人生を歩むことを願っています。






