俳優の河内大和さん(撮影:小林ばく)
40代半ばで遅咲きのブレイクを果たした河内大和さん。2023年以降、テレビドラマや映画への露出が増え始め、大きな注目を集めています。長年にわたり舞台を中心に活動するなかで、夢をかなえるために続けてきたこととは(構成:内山靖子 撮影:小林ばく)

転機は劇団に届いた1通のメール

ドラマ『VIVANT』や映画『8番出口』に出演したおかげで、最近は多くの方に注目していただけるようになり、ありがたいです。

『VIVANT』は初めてのドラマ出演だったのですが、映像作品の反響の大きさに驚くばかりでした。遠方の友人や知人も「見たよ」と連絡をくれましたし、これまで心配をかけてきた両親が喜んでくれたのが、何より嬉しかったです。

僕は舞台の世界にこだわって生きていると思われがちですが、ドラマや映画にも出たいと、ずっと思っていました。そもそも僕が芝居に興味を持ったのは、高校3年の時に映画好きな友人と出会ったのがきっかけ。彼の影響で洋画にハマり、「俳優ってカッコいいな」と憧れるようになったんです。

高校卒業後は、生まれ育った山口を出て新潟の大学に進学し、演劇研究部に入りました。そこで芝居に魅了され、大学を中退。シェイクスピア作品にのめり込み、新潟を拠点に演劇に没頭する日々でした。

32歳で上京してからは、舞台の仕事は続けていたものの映像関係のツテがなかったので、どうすればドラマや映画に出られるのかわからないまま時間が過ぎてしまって。