現代人は死を考えるのを怠けている

冗談はこれくらいにしておきますが、死を考えるのは確かにめんどうくさいものです。でも逆に言うと、現代人は死を考えるのを怠けているのではないかとも思います。

中世のキリスト教修道院では、「メメント・モリ」と一方が言うと、「カルペ・ディエム」と返す、というあいさつがあります。

『病気と折り合う芸がいる』(著:養老孟司、中川恵一/エクスナレッジ)

メメント・モリは「死を思え」、カルペ・ディエムは「その日を摘め」という意味のラテン語です。

「いつか必ず死ぬことを忘れるな」「今日の花を摘むように、今日を十分に生きよ」と声を掛け合うわけです。修道院というのは、死や生について深く考える場所ですが、これが昔の人の考え方なのだと思います。