遺伝の影響
平均寿命前後で亡くなる方と百寿者を分けるものは何なのかの研究も明らかになっています。
結論から申し上げますと、遺伝の影響は決して小さくありません。
長年の研究で、長寿に先天的な影響がどれほどあるのかもわかりつつあります。
百寿センター長をかつて務めた慶應義塾大学再生医療リサーチセンターの岡野栄之教授は、寿命に対する遺伝の影響は、大規模な双生児研究(特に一卵性双生児と二卵性双生児を比較する研究)の結果から、25%ほどと指摘します(遺伝的に同じである一卵性双生児の研究より)。
「25%」が大きいか小さいかは見方が分かれるかもしれませんが(私は25%も影響するのかと驚きました)、寿命と関係する遺伝子も明らかになっています。
※本稿は、『私たちは意外に近いうちに老いなくなる』(日経BP)の一部を再編集したものです。
『私たちは意外に近いうちに老いなくなる』(著:吉森保/日経BP)
これまでどんな権力者も、どんな大富豪も手に入れられなかった「老いない体」。
はたして、私たちはそれを手に入れることができるのでしょうか。
本書では、吉森保先生がノーベル賞級の活躍を見せる研究者たちに直接取材し、それぞれの分野で明らかになってきた「老化の謎」と「健康長寿の最前線」を、できるだけわかりやすく紹介しています。




