全面綺麗な芝生にしたい

そこで次に、芝生を敷き詰めようと考えた。試しにホームセンターで切り売りしている芝を敷いてみると、いい感じだった。10枚500円くらいの束を15セット合計150枚ほど買って敷いてみたが、カバーできたのはほんの一部だった。これを全面に敷き詰めるのは費用がかかりすぎる。

それなら種を蒔けばいいのではないか。幸いホームセンターには西洋芝の種が売られている。それを撒いてみると数週間で芽が出てきたが、数が少なく隙間だらけだった。仕方なく、その隙間にまた種を撒いてみるのを繰り返したが、いつまで経っても隙間は埋まらない。

後になって芝生に関する本を読んで調べてみると、芝が成長する夏場は頻繁に草刈りしないといけないそうだ。刈らずに伸ばしていると、上に成長するだけで横には広がらない。肥料や水やりにもちゃんとコツがある。最初にちゃんと調べておけばよかった。

そこで電動芝刈り機を導入して、週に2回くらいは芝刈りするように心がけた。すると少しずつ広がってくれたが、まだまだ隙間だらけだ。

でも芝生にしたことで、思わぬ発見があった。福助は芝生の上でゴロゴロするのが好きなようなのだ。あっちでゴロゴロ、こっちでゴロゴロ。なんとも楽しそうである。ゴロゴロしない大吉は「あいつ、何やってんだ?」という目で見ている。私はそこから一歩引いたところで、そんな光景をニヤニヤしながら眺めている。

来年はちゃんと手入れして、全面綺麗な芝生にすることを目指している。どこでも福助が好きなだけゴロゴロできるように。

芝生ゴロゴロの福助を見守る大吉(写真提供:草思社)

※本稿は、『犬のために山へ移住する: 200万円の小屋からはじまる、不便でも幸せな暮らし』(草思社)の一部を再編集したものです。

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