右から羽田圭介さん、岩井勇気さん、清水ミチコさん(撮影:大河内禎)
エッセイストとしての才能を開花させた岩井勇気さんと、その著書に推薦文を寄せた羽田圭介さんは同世代。外出もままならない昨今、清水ミチコさんとゲストたちはどのような毎日を送っているのでしょうか。話すうち、3人の意外な共通点がみつかって……(撮影=大河内禎)

家で、幸せを噛みしめるとき

清水 新型コロナウイルスがこんなに広がってしまって、私たちの生活もすっかり変わったね。

岩井 芸人はまず、ライブができなくなりましたからね。そもそも人に会えない。誰かと食事にも行けない。こんなこと、はじめての経験じゃないですか。

清水 あれ? 羽田さんはわりと平気そう。

羽田 ぼくは普段とまったく変わらない生活なので。

清水 そうか。作家は家で仕事をするのが基本だもんね。でもサイン会とか講演会とかは?

羽田 すぐに新刊を出す予定もないので、特に影響ないですね。

清水 そのTシャツが気になるけど……(笑)。私はこんなに暇かなって思うくらい時間が余っちゃって。パン焼いたり、ビスコッティ焼いたり、最近はそんなことばかりしてる。

岩井 めちゃくちゃかわいいことしてますね。

清水 うちは実家が喫茶店とか何軒か経営してたから、この仕事をはじめる前は、田舎に戻ってお店でサンドウィッチやケーキを出すとか、そういうことをするつもりだったのね。今回の一件で、やっぱり料理したりお菓子作ったりするのが、私にとって一番の趣味なんだって気づいた。

羽田 パンって、ホームベーカリーで焼くんですか? どんなやつですか、四角いやつですか?

清水 うん、四角い焼き型の。

羽田 最近、ぼくもパンを焼いてるんですよ。

岩井 ええっ? やたら細かくホームベーカリーについて聞くなあと思ったら。

羽田 前は角型のホームベーカリーで焼いてたんですけど、いまはベーカリー機能付きのオーブンを使っていて。それだと、レストランで出てくるような丸パンが焼けるんです。それでたくさん焼いて、むしゃむしゃ食べてます。