自分のイライラポイントを把握する
人を変えようとするのはすさまじく疲れる。
コチラが説得できるだけの経験や言葉を持ち、かつ相手にも変わろうという熱意が見られる……など好条件が揃ったときのみ使える魔法だ。仏陀かイエス・キリストか、そういった偉大な存在でなければ難しいのだと心得ていた方が良い。
基本、人間は自分が変わりたいときしか、変わらない。
他者を変えようとすることは諦める。
必要なのは、他者に無闇にイライラさせられないための「自衛手段」だ。
「私はこの条件でイライラする」と分かっていれば、その条件を緩和するために試行錯誤することが可能になる。
そうすることで、次にイライラの現場に遭遇したときに「あ、これは危険な兆候だ」と少し冷静に対峙できたり、そういう環境を避けるなどの対処法を見つけられるかもしれない。
ささいなことに心乱されてしまう人は、他者に働きかけて原因をなくそうとするより、自分に意識を集中させて「他人の予想外」を少なくしていく方が、消費エネルギーも結果的に少なく済むのではないかと思う。
相手よりも自分を変えるというのは「理不尽に耐えろ」という意図ではない。不愉快な態度、発言に対しては、きちんと「NO」を突きつけてしかるべき場面もあるだろう。それも考えてみれば、自分をコントロールするための試行錯誤の一つ。相手に「不愉快だ」と伝えることで自分のイライラが緩和されると分かっているのであれば、伝えない手はない。
感情のリモコンを、簡単に他人に渡さない。
そのためにも、己を知り、己に優しく生きることが重要だと筆者は考える。
※本稿は、『僕たちにはキラキラ生きる義務などない』(大和書房)の一部を再編集したものです。
『僕たちにはキラキラ生きる義務などない』(著:山田ルイ53世/大和書房)
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