(写真提供:Photo AC)
お笑い芸人の山田ルイ53世さんは、これまでに引きこもりや低迷など数々の挫折を経験したことから、「『挫折や失敗は、必ず糧にせねばならぬ』との風潮は、気が滅入る」と語ります。そこで今回は、山田さんの著書『僕たちにはキラキラ生きる義務などない』から一部を抜粋し、ご紹介します。

コロナ禍の「ステイホーム」

もはや記憶の彼方へ消えてしまった感もあるが、新型コロナウィルスが猛威を振るい始めた2020年頃、感染症対策として強力に推奨されたのが、家から出ないで人との接触を断つ「ステイホーム」だった。

元々、社交がゼロで、人付き合いに疎い筆者としては、これは大変だ、しんどいなといった社会の風潮に反して、

「これで、大手を振って閉じ籠もれる!」

とむしろ、気が楽になったのを覚えている。

しかし、一般的には、

「家族や友人と会いたい!」

「仲間と飲みに行きたい!」

「旅行に行きたい!」

等々、「ステイホーム」の辛さ、失った日常へ帰りたいと嘆く声が圧倒的に多かったように思う。