(写真はイメージ。写真提供:Photo AC)
お笑い芸人の山田ルイ53世さんは、これまでに引きこもりや低迷など数々の挫折を経験したことから、「『挫折や失敗は、必ず糧にせねばならぬ』との風潮は、気が滅入る」と語ります。そこで今回は、山田さんの著書『僕たちにはキラキラ生きる義務などない』から一部を抜粋し、ご紹介します。

趣味と呼べるものがない

筆者には趣味と呼べるものがない。とりたてて、というか、全くないのだ。

乾杯漫才で世に出る前、釣りやらボーリングに挑戦したこともあったが、それも半年足らずで終了。

そもそも、好きで始めたことでもなかった。それぞれ凝っていた先輩がおり、彼らと上手く付き合うため、平たく言えば取り入って可愛がってもらうために、無理矢理始めただけである。

金もないのに竿やマイボールを購入し気張ってみたが、やはり興味が持てないものに「夢中のフリ」を続けるのは限界があった。

それは、先方にも伝わるようで、

「……お前、本当は好きじゃないだろ?」

とツッコまれ、まるで、

「お前、スパイだな!」

と看破されたような気まずい時間が訪れた。