心が鎮まると、人は穏やかな気持ちになります。「描く瞑想」とも呼ばれるゼンタングルは、手を動かして集中することで、心がスッキリ。初心者でも簡単にできるコツをご紹介します(構成:島田ゆかり 画像提供:佐藤心美)
正解も失敗もないから達成感を得やすい
2004年にアメリカで生まれたゼンタングルは、リック・ロバーツ氏とマリア・トーマス氏によって考案された描画メソッド。Zen(禅)とTangle(タングル:模様のこと。絡まるなどの意味)を組み合わせた造語で、点や丸など簡単な模様を繰り返し描くことで美しいアートを生み出す手法です。
その時間は深くリラックスでき、ストレス解消の効果もあることから、アートセラピーとしても世界中で親しまれています。
取り組むときは、最初に深呼吸し、この時間が持てたことに感謝を。そして「この線はどう描こう」「次はここから線を伸ばしてみよう」と考えながら手を動かすと雑念が消え、超集中状態になります。そのため「描く瞑想」とも呼ばれているのです。ただじっと座って頭の中を空っぽにしようと頑張るより、ずっと簡単に心が集中した状態を実感できます。
また、「間違いはない」という考え方もゼンタングルの魅力。修正しないのも特徴で、見本に忠実に描く必要もありません。線が揺れても曲がっても、それを活かして自分らしく描いていくのがコツ。思った線や形と違うのも味で、今日の自分に描ける線を尊重して進めていきましょう。それが、自己肯定感を上げることに繋がっていきます。
そして、完成したら素晴らしい時間を持てたことに再度感謝し、自分の作品をじっくり鑑賞して褒めましょう。これもゼンタングルの大事な考え方。
日本人は自分を褒めるのが苦手な人も多いのですが、完成した作品は世界で一つのかけがえのないもの。今日の自分を褒めて笑顔になることが大切です。