セカンドオピニオンに遠慮は無用

 夫の最期の時間を自宅でともに過ごすことができたことに、感謝しています。それでもやはり、もっと早くに発見できていれば、という後悔は残りました。希少がんを早期発見するには、どうしたらいいのでしょうか。

下山 希少がんに限らずですが、定期健診は非常に重要です。毎年の健診によりがんの早期発見ができている方、ポリープの段階で見つかっている方も多くいます。ですが残念ながら、現状では万能な検査はありません。

検査をすりぬけてしまった場合は、症状が出ているときにいかに早く診断をつけ、適切な治療に持っていくかが勝負です。

しかし特に希少がんの場合、専門医チームがいないと確定が難しい。迷ったときは、セカンドオピニオンを受けるのがよいでしょう。

 私たちは駒込病院にセカンドオピニオンを求め、結果的に転院しましたが、「ほかの医師の意見を聞きたい」と主治医に伝えることに心理的抵抗を感じる方も多いのでは。

下山 お気持ちはわかりますが、私個人としては、遠慮なく受けていただきたいと思います。そもそも治療方針は医師がひとりで決めるわけではなく、ほかの医師と相談しながら検討するもの。セカンドオピニオンは病院をまたいで相談するだけのことです。

受診先の治療方針が妥当だと思えば、転院してかまいません。また私の経験上、セカンドオピニオンを受けたいと思われる方の半数くらいは、医師との相性がうまくいっていないケースです。

他院でも同じ治療方針を提案され、「今受けている医療は正しかった」と納得して病院との信頼関係が深まることもあります。