肝が据わったマネジャーに…

漫才をするザ・ぼんち
2025年12月にルミネtheよしもとで開催した「ザ・ぼんち芸道55周年記念単独ライブ~漫才はとまらないッ~」(写真提供:吉本興業)

しかし、16年のブランクは思った以上に大きいものでした。「ザ・ぼんち」という名前が知られているぶん、世間の目は「まさと・亀山」時代より厳しかったんです。それでもおさむは『はぐれ刑事純情派』、僕はラジオの帯番組のパーソナリティーとそれぞれの仕事に追われていたので、「漫才はこんなもんでええか」と諦めていた部分もありました。

でも活動再開から5、6年たった頃、テレビ収録で披露した漫才の出来があまりにひどく、「このままではにっちもさっちもいかなくなる」と危機感を持ったことがあったんです。すると、肝が据わったマネジャーで、僕らにこう言いました。「こうなったのはお2人のせいです。漫才の仕事があってもなくても、月曜と木曜の午後1時から3時まで、会社を開けときますから、そこで稽古をしてください」と。

当時NGK(なんばグランド花月)は365日公演を行っていましたが、僕らの出番は年間30日ぐらい。そこで「これでは吉本にいる意味ない。1日1回でも舞台に出させて」とマネジャーに頼みこみました。

それから2年間、吉本興業大阪本社の一室で自主トレを続けました。恥も外聞も捨てて芸人仲間にアドバイスももらい、その歳になってようやく「稽古」というものが何かわかってきた。後付けですが、こうして積み重ねた時間が、今の復活にもつながっているんだと思います。