1972年にぼんちおさむさんと漫才コンビ「ザ・ぼんち」を結成し、80年からの漫才ブームをリードした里見まさとさん(73)。2人が2025年、芸歴16年以上の漫才師140組が参加した『THE SECOND~漫才トーナメント~2025』で決勝の8組まで勝ち残ると、SNSのトレンドランキングでは「ザ・ぼんち」が1位に躍り出るなど世間を驚かせた。そんな里見さんが波乱の半生をつづった新刊『漫才の一滴 笑吉が教えてくれた「念、縁、運」』を上梓。相方のおさむさんとの関係や再ブレイクに至るまでの裏側、2026年の『THE SECOND』欠場の理由まで、赤裸々に語ってくれた(取材・文:婦人公論.jp編集部 撮影:本社・奥西義和)
世間の反応の変わりように…
<ザ・ぼんちは2024年と2025年の2回、『THE SECOND』に出場。24年はベスト32で敗れたが、25年はベスト8に残り、テレビの全国放送で漫才を披露した。>
1980年代の漫才ブームの火付け役となったテレビ番組『THE MANZAI』※で初めて漫才を披露したのが、29歳の時。たった8分間の漫才で、ザ・ぼんちは一気に全国区になりました。あれから40年以上。2025年の『THE SECOND』の6分間のステージでまた復活させていただきました。
放送後、SNSのトレンドランキングは「ザ・ぼんち」が1位になり、僕のところには電話やLINEが殺到。えらいことになっていました。2025年の『THE SECOND』で決勝に進むまで、僕らはネットで「死んだ」とか「解散した」とか言われていたのに、あまりの反応の変わりようにほんま世の中そんなもんやなと思ってます。
漫才ブームの真っただ中は、作りためたネタが1年でなくなるぐらい忙しい怒涛の日々。全国を回って疲労困憊の中、点滴を打ちながら新しいネタを考えることもありました。特に3、4ヵ月に1回の『THE MANZAI』※は真剣勝負。もう誰もが必死でした。この番組は毎回新ネタで、面白いものを作らなきゃいけないからです。この年で、あの頃と同じ3年間をやれと言われたら、間違いなく死にます。(笑)
※1980年から約2年間、フジテレビ系列で放送されたテレビ番組。これを復活させる形で2011~14年に開催されたのが吉本興業主催のコンクール『日清食品 THE MANZAI 年間最強漫才師決定トーナメント!』で、年末に決勝戦がテレビで生放送されていた