「アイドル的な人気のあったmisonoさんが、なんでここまで体当たりするんだろうと、当時は不思議に思っていました。」(中村さん)

Nosukeの家族に泣きながら謝った

中村 その旦那さんとの結婚生活も3年目ですが、結婚して変わったことなどありますか?

 本当は結婚したタイミングで仕事をセーブしようとしてました。最初はNosukeを売り出してNosukeにバトンタッチして、自分はフェイドアウトして裏方になろうと思っていたんですけど、うまくいかなくて。

夫婦共演のバラエティに出させてもらったときに、Nosukeに「ヒモ夫」という名前がついてしまったときは、Nosukeの家族に泣きながら謝りました。でもすごく理解があって、「misonoさんがいい子だというのはわかっているから、テレビでなんて言われようがいいんだよ」と。

そんな日々の中で、Nosukeの誕生日にお父さんが急に亡くなったり……自分が事務所を円満退社した直後にNosukeの精巣がんが発覚したり。

中村 つらいことが続きましたね。

 「病は気から」なので、自分のせいなんじゃないかと思い詰めたこともありましたが、1年かけてがんを治して、今は経過観察中です。つい先日、「新型コロナウイルスのおかげで、二人で初めてこんなに長く一緒にいるから嬉しい」と彼がブログに書いていました。

自分は正直、もう5年くらい毎日一緒にいるやんという感覚だったんですけど、彼は初めて新婚生活を送っている気分だと。確かに、今まで必ずどちらかに仕事があり、どちらかの友人が一緒にいたけれど、今は二人だけでひたすら家にいる。Nosukeは今が一番幸せって。

中村 最近はご夫婦でYouTubeチャンネルをやってらっしゃるんですか。

 本当は今頃、海外を転々としながら休養するつもりだったのですが。今は外出自粛でずっと家にいるので、旦那とコラボするしかないというか(笑)。YouTubeのスタッフもマネージャーもいないので、自分で企画して動画を撮影して編集して……というのは大変ですけどやりがいはあります。

でも実は、活動はYouTubeだけでなく、30歳以降はボランティアやチャリティなど災害復興支援に力を入れているんです。YouTubeも、自分が再ブレイクしたいとかお金のためではなく、世のため人のためになりたいと思って動いていて。

中村 世のため人のため、ですか?

 ウチ、自分の夢はすべてかなえられたと思っているんですよ。なので、今後は人の夢をかなえるお手伝いをしたいというか。すごく面白いのにテレビに出られなかったり、売れなかったりする子たちがたくさんいるので、そのような子たちのチャンスや居場所を作ってあげられる存在になりたいと思っていて。

自分が17歳から35歳まで生き残れたのは本当に周りの人のおかげなので、自分がやってもらったことを今度は誰かにお返しする番だと思うんです。いつまでも妹キャラではいられないですしね。