【コツ4】

体操で首や肩のコリをほぐす

緊張型頭痛はもちろん、片頭痛を起こす人の7割は、首や肩のコリや痛みを伴います。そこでコリをほぐす体操を日課にしましょう。

「緊張型頭痛は『肩回し体操』で予防できますし、痛みも緩和します。三叉神経は首の神経とつながっているため、三叉神経を通して脳に適度な刺激を与える『左右腕振り体操』は、片頭痛の予防にもつながるのです」

症状に合わせて毎日体操を継続することで、予防と改善が期待できます。ただし、片頭痛発作中に行うと症状が悪化するので、体操は控えましょう。

●緊張型頭痛を緩和 肩回し体操

足を肩幅に開いて両ひじを軽く曲げる。肩が回っているのを意識しながら、両腕を内側と外側へ回す。内側・外側を1セットとして6回繰り返す

 

●片頭痛を予防 左右腕振り体操

足を肩幅に開いて両ひじを横に曲げる。顔は正面を向いたまま、両腕を左右に大きく振る。体の軸を意識して、リズミカルに2分間続ける

※頭痛体操:埼玉国際頭痛センター センター長 坂井文彦先生監修

 

【コツ5】

市販の鎮痛薬は成分に注意して

軽い頭痛には市販の鎮痛薬が有効とのこと。ただし、薬の乱用は禁物です。

「月に10日以上服用する状態が続くと、脳が痛みに敏感になり、頭痛の頻度や痛みが悪化する“薬物乱用頭痛”に陥りやすくなることも。カフェインや鎮静作用のある成分などが混ざっている薬は、鎮痛成分のみの薬に比べて、薬物乱用頭痛を起こしやすいと言われています。成分表をチェックして、単一成分の鎮痛薬を選びましょう」