囮となった墨俣砦
墨俣に短期間で砦を築くことに成功した藤吉郎たちでしたが、夕方に入り、美濃の三人衆・氏家直元率いる斎藤軍の総攻めを受けることに。
藤吉郎や正勝は必死に応戦しますが、ついに馬防柵が破られ、砦には敵が流れ込んできます。
その様子を見て「ここまでか」と呟いた藤吉郎。正勝に合図を送ると、一斉に砦から撤退。川に用意していた筏に乗り込みます。
すると砦をまじまじとながめて「この城のことを覚えておる者がこの先、どれほどおるであろうのう」と呟いた藤吉郎。
「たった一夜であったが、お主らと共に造ったこの城のこと、わしは生涯忘れぬ。よき城であった!」と、涙を浮かべながら正勝たちへ伝えると、用意していた油桶に向けて火矢を放ちます。
すると、墨俣砦はあっという間に炎に包まれ、混乱する斎藤軍を前に、藤吉郎たちは筏に乗って墨俣を去るのでした。