東京湾近くではイノシシやシカが出没している

実は、クマ以外の大型哺乳類は、すでに首都圏でも人口密集地の意外な場所まで出てきている。

私の職場がある東京・府中市では、10年ほど前にイノシシが電車に轢かれるという事故が起き、数年前には多摩川の河川敷にシカが現れた。イノシシは立川市では頻繁に姿を現し、福生市には常駐的にいて、まれに出てきているような状況ではない。

『クマは都心に現れるのか?』(著:小池伸介/扶桑社)

神奈川県でも新百合ヶ丘のほうから移動してきたと考えられるイノシシが川崎市に出ている。多摩丘陵の読売ランドの近くまでイノシシが来ているのも事実なのだ。

都心であっても、数年に一度、東京湾近くでイノシシやシカが出没することも珍しくなくなった。シカやイノシシが現れるということは、クマも現れる可能性があるということになる。これはあくまで個人的な感覚だが、いくつかの都市での状況を見ると、シカやイノシシが出てくると、それに続いて5年後、遅くても10年ほど経つとクマが姿を現すような印象を持っている。