生きていくしかない
父に1合の晩酌の楽しみがあってよかった。
けれどわたしは酒を飲まないから、人並みの楽しみはない。ゴルフもしないし、サウナにも行かない。
わたしは生来、めんどくさがりで、ものぐさである。
現在の正直な心境は、「なんだかめんどくさいが、生きていくしかないな」というものだ。
しかしそんなわたしにも、時々は、ほんわり楽しいこともあるだろう。
うん。それでいい。
※本稿は、『老後がめんどくさい』(草思社)の一部を再編集したものです。
『老後がめんどくさい』(著:勢古浩爾/草思社)
「老後は楽しめ」「前向きに生きろ」「健康に気をつけろ」「趣味を持て」――等々、現代の老後には、“やるべきこと”があまりに多い。
本書は、そうした社会の空気に対して、著者が「めんどくさい」と率直に感じる感覚を出発点に、老い・幸福・お金・運・社会の同調圧力について思考していく老後論&人生論である。




