驚かせる俳優に

<大阪を拠点に1年弱に渡り、ヒロインを演じた。ふじきみつ彦さんならではの笑える会話劇ではコメディセンスを発揮。セリフがなくても、表情と演技でトキの複雑な心情を表現。切なさと明るさと諦めを同居させ、トキの人生を演じ切った>

22週のトキの出産シーンの撮影が、私の誕生日と重なりました。朝ドラの出産シーンは「いつか演じたい」と思っていた場面。やりたかったシーンを演じることができて、いちばんのプレゼントだと思えました。

毎日撮影がある朝ドラを経験したことで、セリフ覚えが相当早くなりました。「覚えにくい」と言っている時間もない。しっかり一言一句覚えるのが前日になってしまうこともあって、これが朝ドラの洗礼かなと思いました。以前と比べると、セリフ覚えは、100倍か200倍くらい早くなったかな。(笑)

自炊もするようになりました。朝ドラ中は「1年間健康でいることがいちばんの任務」なので、食事をちゃんとしようと思ったんです。撮影前は、料理に対するハードルがありましたが、今では、習慣になって自炊を続けています。

高石あかりさん
高石あかりさん『ばけばけ』/(c)NHK

撮影は終わりましたが、今もまだトキの出雲言葉が残っています。「なして?」とかはよく言ってしまう。トキを演じたことで、役の感情が自分の中にわいてくる瞬間を感じることができたし、瞬発力もついたかな。今後のお芝居に絶対につなげていきます。

これからは、みなさんを驚かせるような俳優になりたいです。トキとは全く違うイメージの作品に出た時に「トキだったの?」と驚いてもらったり、面白がってもらえたりしたら、いいな。

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