(写真提供:Photo AC)
医師で作家の鎌田實先生は、人とは違う自分らしさやユーモアを「変さ値」と表現し、「あなたらしさであり、ほかの誰も持っていない『自分だけの武器』」だと語ります。これまでさまざまな人々に「変さ値」の重要性を話してきた鎌田先生ですが、そんな中で、自分らしくあろうと挑戦している「変さ値」の高い女性たちの存在に気づいたといいます。そこで今回は、鎌田先生の著書『女の“変さ値”』より、女性初のNHKアナウンス室長を務めた山根基世さんのインタビューをお届けします。

現場でのやりにくさ

山根基世さん自身は決して上昇志向があるタイプではなかったようだが、それでも現場でのやりにくさのようなものは実感していたそうだ。

ある程度の年齢になり、経験を積むと、現場でリーダーシップを発揮しなければならない局面が出てくる。

ところが、山根さんが意見を言っても、無視されたり、冷笑されたりといったことが少なくなかった。

「決して間違ったことを言ってるつもりはないんですけどね。ただ、それがジェンダーギャップによるものだったのかは定かではありません。というのも、私はよく現場のトップに歯向かっていたんです(笑)。組織で偉くなるためには、トップの権威を蔑ろにしてはいけない。その一番の鉄則を私は知らなかったわけです」