雪が積もった庭に雪男の足跡が!
私が中学生の時、都内にしては大雪が降った。
朝、窓を開けると、庭に積もった雪に楕円形の足跡のような穴が5個あった。
私は、「雪男が出た!」と叫んだ。両親が来て庭を見て、「何だあれ!?」と驚いた。
その時だった。雪男の足跡だと思った楕円形の穴から、チロが高くジャンプして飛び出した。そして離れた雪に着地し、体重によりドスンと雪の中に沈んで穴を開けた。チロはまた、高くジャンプして、次の穴を開け、それを繰り返した。柔らかな雪にドスンと落ちるのが心地よいのか、庭は楕円形の穴だらけ。両親は爆笑した。
私は、外に出て、マツの小屋の前の雪をスコップでどけて、「マツ、だいじょうぶ?」と聞くと、マツは身体を丸めて、尻尾に鼻先を突っ込むような形になっていた。そして、上目使いで私を見た。その目は「寒いんだから、ほっておいてくださいよ」と、訴えているようだった。猫は暖かいところが好きで、犬は雪を喜ぶと思っていたが、逆だった。
