性格と体重
では性格と体重、どちらが変動しやすいかということを考えてみましょう。なかなか難しいところなのですが、性格のほうが変動しやすいともいえるのではないでしょうか。
ただし、何をもって「変動しやすい」と考えるのかも簡単な問題ではありません。一つには、標準偏差について考えることができます。
標準偏差というのは、データが平均からどれくらい散らばっているのかを表す、統計的な指標です。学力偏差値をイメージするとわかりやすいでしょうか。偏差値50は平均を表し、偏差値60は平均から10ポイント高い値ですが、これは標準偏差で一つ分、平均から高いことを意味します。
そして、体重と性格とを比較すると、標準偏差において一つ分くらいの変化は、性格のほうが起きやすいのではないかと思います。
体重で標準偏差一つ分は男性で約11キログラム、女性で約7キログラムです。体重がこれだけ上下するのはけっこう大きな変化だと思いますが、それに比べれば、性格の得点が標準偏差一つ分変化するというのは簡単そうではないかという印象があります。体重を引き合いに出して考えてみると、性格はけっこう変えられるものなのだなというイメージになると思います。
例えば、外向性について100点満点で評価するときに、平均点が50点で、標準偏差が10点で一つ分とすると、10点ぐらいはまあ変動する可能性があるのではないか、ということです。
性格はアンケートに答えて調べるものなので、少しの期間で変動する人はいます。もちろん、誰もが変わることができるというわけではありませんし、何もしていないのに変わるというわけでもありません。しかし、変化する可能性があるということはいえるでしょう。