レベル感を見定める

ただし、いきなり明日から性格を変えることができるのかというと、そう簡単ではありません。

これはスポーツと同じです。「明日からこうしよう」と考えても、次の日からいきなりホームランが打てるようにはなりません。ホームランを打つためには、技術や筋力アップなどさまざまな要因が必要だからです。

けれども、体力的、技術的な課題をクリアするための小さなステップを毎日超えていけば、いつかホームランを打つ自分に変えていくことは可能です。

そこで考えるべきなのは「自分が求めるレベルはどこなのか」という点です。

例えば、人とのコミュケーションが苦手な人が、いきなり大勢の人が所属する組織のリーダーになることを目指すでしょうか。そうではなく、何人かの人と楽しくおしゃべりができればいいというレベルなら、変わるのはそれほど難しくないはずです。

「性格がよくなくて悩む」といっても、「悩みはどんなもので、いったいどこを目指して悩んでいるのか」については考えてみる必要があるでしょう。

「外向性」もそうです。活発で社交的な性格に変わりたいとしたならば、起業家としてさまざまな人たちと協業して事業を大きく伸ばしていきたい、そのために人脈を広げていきたい人と、仕事の日々の業務をスムーズに進められるようになりたい人、飲み会の席で臆せず誰とでも楽しく会話できるようになりたい人とでは、まったく目指すべきレベルが違います。

社交的な性格になりたい人に「**(起業家)のような人になりたいのですか?」と訊くと、「いえいえ、そこまででなくていいんです」と、後者のレベル感をイメージする人は少なくありません。

低いハードルを設定するのであれば、毎日の行動を少しずつ変えていくことで達成できそうです。そうすれば、性格を変えることはそれほど難しくないといえるでしょう。