インタビューは答えるもの?応えるもの?
先日、校閲作業中にこんな表現を目にしました。
「インタビューに答える、**氏」
む、む、む……、この場合の「こたえる」って、この漢字でいいの? もしかすると「応える」の方が適しているかも? 本来「答える」と書くなら、「インタビューの質問に」としなくちゃいけないんじゃないの? でも、そんなこと読者も分かっているだろうし、あえて書いてしまうと野暮ったい気も……。
校閲者の職業柄か、そんなことが頭の中をぐるぐると巡りだしました。結果、時間に追われていたこともあり「表現として間違いではない」と判断、そのままの形で残しました。
とはいえ、正解を出さず先に進んでしまうと後で困るので、広辞苑で調べました。すると「返事や解答の場合には『答』、反応などの場合には『応』を使うことが多い」とありました。まあ、想定内の説明です(笑)。なお、私たち校閲部員の規則書「産経ハンドブック」には、インタビュー時のルールは明記されていませんでした。
ネットで調べると、“インタビューの質問”に対しては「答」、“インタビューという行為”に対しては「応」を使用するという意見が大半。また、「応える」ではなく「応じる」とした方がわかりやすく、多く使われる表現のようです。ただ、インタビューの写真説明については、質問に回答している場面が多いので基本的に「答」を使うケースが多いとのこと。ちなみに私が校閲作業時に見た写真は“質問に回答する瞬間”ではなく、“記者の質問を聞いている瞬間”でしたので、判断に迷ったのも分かっていただけますでしょうか。