第三に、「気にはかけるが、気にしすぎない」。
親しい人ががんになったら、どうしても気になる。しかし、がんだからといって、付き合い方を大きく変える必要などないだろう。がんという病気によって、相手との関係性が歪められたりするのはアホらしすぎる。
そのためには、がんという病気がどういったものかをきちんとわかっておく必要がある。
2人に1人が、がんになるのだ。必ず、親しい人の誰かが、がんになる。その日のためにも、この本をしっかり理解しておいてほしい。って、ラストは宣伝になってしもた……。
もちろん、これらは単純な処方箋ではない。相手との関係性、性格、病状、家族状況などによって、最適解はまったく違ってくる。
ただ、少なくとも「何もできない」と思い込む必要はない。考えすぎて口ごもってしまうよりも、顔を見せて、話を聞いて、ときどきアホな話をする──それくらいでいいのではないか。
それに、親しい人なら、気にかけていることは必ずわかってくれる。きっとそうだと思っている。
こういったことをふまえて、「余命」について考えていきたい。
