(写真提供:Photo AC)
新NISAの開始などを背景に投資人口は増加傾向にあるそうです。そんな中、三菱UFJアセットマネジメントが運用する投資信託「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」通称「オルカン」の生みの親として活躍されている代田秀雄さんは「投資を賢く<仕組み化>することで自分の人生の主導権を取り戻す『オルカン思考』がこれからの時代を生き抜く武器になる」と語ります。そこで今回は、そんな代田さんの著書『オルカン思考: 世界経済を味方につける「長期投資」の教科書』より一部を抜粋し、代田さんの投資についての考え方をご紹介します。

こどもNISAという新しい「資産移転の器」

近年注目されているのが、こどもNISAの創設です。こどもNISAは、これまでNISAの対象外であった18歳未満の未成年も、つみたて投資枠を活用できるようにする制度です。

現時点で示されている制度案では、未成年の年間投資枠は60万円、非課税で保有できる上限は600万円とされています。

この制度の意義は、大人、とくにシニア層から見ると、次世代に移すと決めた資産を、名義・運用・税制の面で明確に切り分けられる点にあります。

こどもNISAに資金を入れる場合、実務的には贈与という形を取ります。その際、最も基本となるのが暦年贈与です。

暦年贈与は、毎年一定額までであれば贈与税がかからずに資産を移転できる制度で、受贈者の年齢に制限はありません。そのため、未成年の子や孫に対しても利用でき、こどもNISAとの相性は良好です。

少額ずつ、時間をかけて資産を移し、その資産を長期で運用する。これは、時間を味方につけた資産移転の、最もオーソドックスな形といえるでしょう。