つまり、診断した医師が言うように、原因は「老化」であると表現することもできるでしょう。年齢を重ねるにつれて老眼が進んだり、白髪が増えたりするのと同様に、ある意味、自然なこと。
ですから、ある程度は受け入れる必要もあります。70代になって「どうしたら、白髪が1本もなくなるかしら……」と、悩んでいる人はいませんよね? しつこい痰もそれと同じと考えて、悩み続けている自分の心をいったんラクにしてあげましょう。
私のもとを訪れるシニアの患者さんたちの中にも、肌の調子が悪い、腰痛が治らない、しょっちゅう口内炎ができて痛い、全身が痒い……など、さまざまな不調を抱えている方は少なくありません。
それでも、「この年齢だから、まあしょうがない」と、老いを受け入れながら、今の自分の体調とうまく折り合いをつけている人は、80代、90代になっても毎日が楽しそうに見えます。「相変わらず膝が痛いけど、でも、私、明日は《推し》のコンサートに行くのよ」と、嬉しそうに話してくれる方の瞳は、キラキラと輝いて印象的です。
