「四つのエピソードを通じて、メグルとカケルの関係値の推移を表現する狙いがあるんじゃないッスかね」

「あれ? でも、それっておかしくない?」

 ミクニはきょとんとした顔で首を傾げた。

「モリシーが見た、砂嵐の中のメグル様は、カケルを置いて消えちゃったんでしょ? めっちゃ塩対応じゃんね」

「そう! そこなんスよ!」

「うわ、びっくりした」

 ソニックの眼がランランと輝いている。青峰を含めた三人が一斉に引いた気配があった。ああ、これはダメだ。止められない、と。

「モリシーさんのところで見たイベントと同種のものを僕も見てるんスよ。メグルがまさに『塩対応』で逃げて行ってしまう。恐らく、他の二つの国でも同じことが起こるのではないでしょうか。でも、これって変ッスよね。なぜメグルがカケルを避けるのか? 三百年戦争後の世界で再会出来た二人はむしろ惹かれ合うべきではないのか?」

「うん、うん、あたしもそう思う!」

 内容が色恋になったせいか、ミクニが前向きになっている。

「そう、ここで登場するのが、アオさんの言っていた『アレ』なんスよ!」