道端に咲く花や、観賞用のサボテン…日常に溢れている「自然」の背景について考えたことはあるでしょうか。今回は、自然の美しさとおもしろさを伝えることを軸に、ネイチャーガイドや自然教育、ワークショップなど提供され活躍されているノダカズキさんの著書『自然はすごい いつもの道が美しく見える5つの視点』より一部を抜粋してお届けします。
自然が選んだ色、私たちの社会が真似した色
「色には意味がある」と聞いて、どう思いますか?
服のコーディネートの話じゃありません。もっと根本的な、自然界における色の「設計思想」の話です。
たとえば、スズメバチ。あの黒と黄色の配色、見ただけで「これはヤバいやつだ」と察してしまいますよね。しかもこれは人間だけじゃなくて、他の動物たちにとっても共通のシグナルです。まさに、「近寄ったら刺すぞ?」という無言の警告です。
この「黒×黄色」の組み合わせは、人間社会でもしっかりと活用されています。踏切、工事現場、警戒標識など、「注意!」を促すシーンでよく見かけますよね。自然界で“危ない色”として進化してきたものを、人間社会もそのまま借用しているのです。自然のルールを、人間社会はうまく取り入れています。