フィットする靴なら足も持ち上がりやすい
続いて訪れたのは、巣鴨地蔵通り商店街。雨上がりの肌寒い日にもかかわらず、買い物を楽しむ人々が通りを行きかう。
「店頭から、つい皆さんの足元を見てしまいますね」と微笑むのは、この地で50年以上にわたり婦人靴を扱ってきた「アルプスシューズ」、二代目社長の小林徹司さんだ。
アルプスシューズは足に合った靴を選ぶ専門家であるシューフィッターが常駐し、ミドルからシニアの女性たちに「健康に歩ける靴」を提案している。
FHA(一般社団法人足と靴と健康協議会)認定のシューフィッターは、足に関する基礎知識と靴合わせの技能を習得し、足の疾病予防の観点から正しく合った靴を提案できる専門家。プライマリー(初級)、バチェラー(上級)、マスター(修士)のグレードがあり、小林さんは全国で33人しかいないマスターシューフィッターの資格を持つ。
そんな小林さんに、ずばり転びにくい靴とはどんな靴かを聞いてみた。「簡単にいえば、足にぴったりフィットして、持ち上げた時に《くっついて》きてくれる靴ですね」。
趣味が旧街道巡りだという小林さんも、一日数十キロ歩くと、最後は疲れて足が上がりにくくなる。「シニアの方も同じで、体力が落ちると振り上げた《つもり》の足が上がりきらず、思わぬ段差につまずきやすくなるのです」。
それを防ぐには、やはり自分の足に合った靴を選ぶこと。アルプスシューズでは、店頭でのアドバイスのほか、小林さんが約1時間かけてじっくり計測から靴の提案までしてくれる「足と靴の相談会」を有料で行う。
外反母趾や扁平足、関節の変形など、持ち込まれるお悩みはさまざまということだ。最近つまずくことが多い、巻き爪になりやすいといった悩みを解決すべく、私も体験してみることに。